夕陽が差し込むLAKESIDE STAGEに登場したのはflumpool。2009年の出演以来、4年ぶりの出演となった彼らは、当時とは比べものにならないほどの貫禄を感じさせるステージを披露した。

 

オープニングを飾ったのは、スケール感にあふれたミディアムチューン「花になれ」。センチメンタルな感情を誘う山村隆太（Vo）の歌声がひんやりとした空気に溶け、シンフォニックな音を織り交ぜたバンドサウンドにあわせて観客が揺れる。「星に願いを」で山村はギターを置き、ハンドマイクで1人ひとりに語りかけるように熱く歌い上げた。また阪井一生（G）と尼川元気（B）は山村とともに前に移動し、エモーショナルな楽曲を力強くプレイ。ライブバンドとしての魅力を存分に印象付けた。

 

4年ぶりの出演となったことを受けて、客席から「おかえりー！」の声があがると先日までビジュアル面で一時活動休止していた阪井は「ダイエットのこと？」と自虐的に返す。さらに彼は「さっき会場を歩き回ってたら、パス持ってくの忘れて帰り際に警備員に止められてね。『ミュージシャンです』って言ったら、余計怪しまれて。まだまだ未熟ってことですね。僕らflumpoolってバンドなんで、覚えて帰ってください！」とアピールした。

 

続けて4人は、最新シングル「大切なものは君以外に見当たらなくて」で壮大な景色を描き出し、山村のリードで繰り広げられたコール＆レスポンスを経ての「イイじゃない？」でフィールドをゴキゲンなムードに染め上げる。「最高の夏の思い出ができたよ！」と破顔する山村に、観客も思わず満面の笑顔に。そしてさわやかな風を吹き込む「君に届け」で、flumpoolのライブはフィナーレへ。観客を巻き込む頼もしいステージで、ひさびさの「SWEET LOVE SHOWER」に無事幕を下ろした。