9mm Parabellum Bullet

フィールドを激震させた9mm Parabellum Bulletの轟音
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LAKESIDE STAGEに到着すると、まず始めに目に入ったのは自らサウンドチェックをしている9mm Parabellum Bulletの面々。そしてマイクチェックをする菅原に真剣な視線を向ける観客たちの姿だった。パフォーマンス前にもかかわらず、本番さながらの緊張感が漂うフィールドからは、彼らが注目を集めている証拠が垣間見えるようだった。

そして本番、耳をつんざくようなSEをバックに再びステージに姿を見せた4人。ギターの滝は楽器を手にする前から早くも両手を挙げ、すでにテンションはピークといった雰囲気。そして「9mm Parabellum Bulletです」と菅原が言い放った後、「Discommunication」のイントロが大きく響く。心をかき乱すようなサウンドに魅せられ、観客は拳で応える。まばゆく光るライトを浴びながら披露された「Supernova」では大地が揺れまくり、ベース中村のデス声のシャウトが脳髄までもを刺激していく。

最初のMCで菅原は10月にアルバムをリリースすることを告知。さらに全国ツアーの開催を発表すると大きな拍手が沸き起こった。続く「Psychopolis」では客席でペットボトルが弧を描き宙を舞い、「The World」では切ない歌声が空気を振動させていく。
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4人の演奏が弾丸のように身体を貫く中、観客はそれぞれがしっかりとステージに向き合い、悲鳴にも似た歓声で応える。滝は野外の開放感とあいまって、もはや制御不能の状態に。そしてステージの後ろでは富士山が、この日初めてクッキリとその姿を現していた。菅原は「こっから先は晴れるしかないから。こんな陳腐な言い方しかできないけど最後まで楽しんでいってください」と口にした。

鋭いギターノイズがうねりながら耳に絡みつく新曲「Living Dying Message」に続き、「Talking Machine」「Punishment」とライブの定番ナンバーを披露。わずか35分のステージながら、観客を興奮の渦に巻き込み、その強烈な存在感を印象付けた4人。タイトで密度の濃いパフォーマンスは文句なしにただただ圧巻だった。

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<セットリスト>
M-1.Discommunication
M-2.Supernova
M-3.Wanderland
M-4.Psychopolis
M-5.The World
M-6.Living Dying Message
M-7.Talking Machine
M-8.Punishment
M-9.sector