サカナクション

水も滴る甘美なサウンド。
サカナクションが織りなすファンタジックな時間

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10-FEETのライブ中から降り出した雨が、とうとう本降りになってきた午前11時45分。その幻想的な歌詞とサウンドメイキングで、エレクトロシーンを席巻中のサカナクションがMt.FUJI STAGEに登場した。

オーディエンスを手拍子で煽りながら現れた5人は、1曲目「インナーワールド」から流麗なグルーヴを湖畔に響かせる。草刈愛美(B)が鳴らす柔らかくも力強いベースラインが雨の鬱陶しさをかき消し、続く「三日月サンセット」ではエッジの効いたそれぞれの音を率いるように山口一郎(Vo&G)のボーカルが高らかに響く。

ノンストップで続々と繰り出される個性的なエレクトロニカ・サウンドは徐々にフィールドに浸透していき、目に見えない多幸感が満ち溢れていく。ロックとはまた違った形で、集まったオーディエンスの心を解放させる彼ら。あらゆるジャンルのリスナーから愛されるその実力を、初めて観る人々にも力強くアピールした。

「みんな、新曲やっていい?」と山口が呼びかけて始まったナンバーは、尖ったビートが印象的なアッパーチューン。幅広いジャンルをナチュラルに融合させるサカナクションのセンスが光る、輝きに満ちたサウンドで観客を魅了した。一方MCでは、「スペースシャワーTVでいつか釣り番組やりたいんです!タイトルは『アドベンチャー』とかどうでしょう(笑)スペシャの方、ぜひよろしくお願いします!」と叫び、お茶目な素顔も覗かせた。

ラストには「ナイトフィッシングイズグッド」を披露。目まぐるしく変化する展開の中に感じられる5人の強固なハーモニーは、悪天候を忘れるほどの集中力を観客に与えていた。

「こんな天候の中でもたくさん来てくれて感謝してます、ありがとう」と語った山口。あいにくの天気も、かえって彼ら独自のアンニュイな雰囲気づくりに一役買っていたのでは?とすら思わせる、浮世離れしたひとときだった。

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<セットリスト>
M-1.インナーワールド
M-2.三日月サンセット
M-3.サンプル
M-4.マレーシア32
M-5.(新曲)
M-6.ナイトフィッシングイズグッド