豪雨の中にBRAHMANが照らした、熱い希望の光
Photographs by Tsukasa Miyoshi (Showcase)
太陽が激しく照りつけたり、厚い雲に隠れたりを繰り返す2日目。空が再び曇り始めたころ、BRAHMANがその姿を現そうとしていた。
これから始まる狂乱の宴を見越してか、フィールドには強い風が吹き始める。ファンが頭上に高く合掌して4人を迎え、ライブは「FOR ONE'S LIFE」からスタート。静かなイントロが熱烈なビートに一瞬で変化すると、モッシュピットでは早くも多数のダイバーが宙を舞い、モッシュの渦が展開する。さらに「Speculation」「Epigram」と、激しいナンバーが次々とぶつけられる。
そんな中、フィールドにはポツリポツリと雨粒が落ち始める。だが、彼らの熱いステージに酔った前方のファンはおかまいなし。後方のファンも雨合羽を着つつも、視線は4人に釘づけのまま動かそうとしない。雨が本降りに、そして2日間通して一番の豪雨となるも、その雨に対抗するかのように熱気は増すばかりだ。
それぞれに熱意を込めた目で見守るオーディエンスの前で、ステージ狭しと暴れまわるTOSHI-LOW(Vo)、そして強烈なグルーヴをたたき出すメンバーたち。彼らも雨に打たれ、びしょ濡れになりながらの熱いパフォーマンスが続く。逆光のライティングに照らされた4人の姿からは、生身の人間とは思えない神々しさが満ち溢れていた。
「ANSER FOR...」でTOSHI-LOWはステージから降り、ラストを飾った「The Only way」ではモッシュピットで観客に支えられながら歌い続ける。ステージとオーディエンスが名実ともに一体化した熱狂のステージが終了するころには、雨は小降りになっていた。前方で暴れ狂った人々にとっても、後方で彼らの情熱を味わいつくした人々にとっても、心の中に同じように熱いものを残してくれる珠玉のステージだった。
Photographs by Tsukasa Miyoshi (Showcase)
M-1.FOR ONE'S LIFE
M-2.SPECULATION
M-3.Epigram
M-4.THE VOID
M-5.CHERRIES WERE MADE FOR EATING
M-6.BASIS
M-7.CAUSATION
M-8.A WHITE DEEP MORNING
M-9.Beyond The Mountain
M-10.DEEP
M-11.SEE OFF
M-12.ANSWER FOR...
M-13.The only way