マキシマム ザ ホルモン

大雨は腹ペコキッズの燃料!?
LAKESIDEにマキシマム ザ ホルモン見参

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ライブ直前のフィールドで目に付いたのは、これから起こるモッシュの嵐に備えて靴ひもをしっかりと結びなおすホルモンTシャツ姿のオーディエンスたちだった。相変わらずの雨が降り続く中、湿気のさらなる上昇は否めないあのバンドが昨年に続いて現れる。

フィールドを埋め尽くした腹ペコキッズはメタルポーズで飛び跳ねながら4人を迎え、まだ1曲も始まっていないうちから地面が揺れる。最初のナンバーはオリコンウィークリーチャート2位という驚異の記録を打ち立てた最新シングルから「『F』」。のっけからフィールドに叩きつけられる激しいグルーヴに、集まったオーディエンスのテンションは早くもMAXに。その熱気を冷ますかのように雨が少しずつ強まるが、雨くらいではこの盛り上がりを抑えることはできないようだった。

さらにメンバーもこの雨に、かえって気合いが入った様子。ナヲ(Dr)が「すげえ雨だぞ!でもこれ特殊効果だから(笑)」と煽れば、ダイスケはん(Vo)も「スペースシャワーが今年一番予算かけたの、この雨」と笑わせる。「半端じゃなくアガっちゃってるんですけど!」というナヲの絶叫を合図に、「シミ」「What's up,people!?」といった激アツチューンがこれでもかというほどにブチまけられる。

途中、ダイスケはんは昨年同様富士山のまったく見えない悪天候に「何が『富士山とロック再び』だ!」と自虐的に叫びつつも、「1年間通して、こういう音楽の祭典がある日ってのは限られてるわけです。で、雨が降る日っていうのもそんなにないんです。それが両方重なってる、つまりみんなはすごい奇跡の場にいるわけです!」とオーディエンスを励ます(?)。恒例の「恋のおまじない」もフィールド全員でしっかりかまし、狂乱のライブを「恋のメガラバ」「握れっ!!」で締めくくる。激しくヘッドバンギングするメンバーやオーディエンスの頭からは、汗と湯気と雨が混じり合ったものが飛び散り続けた。

腹ペコキッズも、恐る恐る観に来た人々も完全に一体となった熱狂のステージ。誰も気付かないうちに、いつの間にか雨は上がっていた。

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<セットリスト>
M-1.「F」
M-2.シミ
M-3.What's up,people?!
M-4.恋のスウィート糞メリケン
M-5.恋のメガラバ
M-6.握れっっ!!