BOOM BOOM SATELLITES

音と光の洪水に溺れる!
BOOM BOOM SATELLITES圧巻のパフォーマンス

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陽も落ちかけた夕暮れどき。気温も下がり、防寒のためウィンドブレーカーを着た人たちが目立ちはじめた。本来ならば美しい夕焼けが見られる時間だが、残念ながら天候は曇りのまま。しかし、そんな少し残念な気分を吹き飛ばしてくれるようなアーティストのお目見えだ。

湖畔にうっすらとかかる霧が幻想的な景色を演出する中、姿を見せたのは初日Mt.FUJI STAGEのトリを務めるBOOM BOOM SATELLITES。淡々とした足取りで現れた2人は、緑と紫のライトがステージを照らす中、「Dig The New Breed」でライブの始まりを告げた。機械的なエフェクトがかかった川島のボーカル、エッジが効きまくったサウンドに観客の動きは次第に激しくなっていく。

鮮やかな赤いライトがフィールドを照らし「EASY ACTION」のイントロが響けば、もはやそこは熱気と興奮が支配する場所。次々と体に入り込んでくる光と音の洪水が、その場にいる人たちを快楽へと導いていく。気づけば陽もすっかりと暮れ、濃厚な霧がよりディーブな雰囲気を作り出していた。

スピーディな「MORNING AFTER」の冒頭で、中野雅之は手拍子を求め観客を煽る。続けざまに最新アルバム「EXPOSED」から「INTERGALACTIC」を披露し、ベースの重低音が体を振動させたそのとき、この日何度目かの雨が降り始めた。刺激的な照明と音楽、美しい雨のハーモニーは、フェスでしか体感できないドラマチックな時間を作り出す。そして、雨が降りしきる中、もはやライブには欠かせないキラーチューン「KICK IT OUT」でMt.FUJI STAGE初日のトリを締めくくった。

ダンスとロックその両方を溶け合わせた絶妙さにおいて、他の追随を許さないBOOM BOOM SATELLITES。聴く者すべてを踊らせ、陶酔させるパフォーマンスには、多くのファンが惜しみない拍手をおくり続けていた。

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<セットリスト>
M-1.DIG THE NEW BREED
M-2.EASY ACTION
M-3.MORNING AFTER
M-4.INTERGALACTIC
M-5.KICK IT OUT