tricot

tricotは強い日差しが肌を焼く時間帯にFOREST STAGEに登場。SEの童謡「森のくまさん」に乗せて行進してきた4人は、その和やかな空気を切り裂くように強烈な1音目をぶち込んだ。そして「SWEET! LOVE SHOWER!!」という絶叫から「おもてなし」へなだれこみ、中嶋イッキュウ(Vo, G)は突き刺すようなボーカルで観客の耳を刺激していく。

フィールドへ挑発的な睨みをきかせるキダモティフォ(G)、笑顔を見せつつ頭を振り乱すヒロミ・ヒロヒロ(B)、長髪をなびかせて力強いリズムを刻んでいくkomaki♂(Dr)の3人も、それぞれ気迫に満ち満ちている様子。バンドは「大変だー!」という怒号にも似た叫びが飛び交った「3.14」、「ラブ!」「シャ!」というコール&レスポンスと、やりたい放題のステージでオーディエンスを自分たちのペースに巻き込んだ。
「爆裂パニエさん」でステージ回りのボルテージが上昇すると、「ここで台風が来なかった山中湖を沸騰させましょう!」という言葉から投下されたスリリングな「99.974℃」がそれをさらに加速させる。オーディエンスは暑さをものともせず、拳を上げて踊り狂った。

「気持ちいいですよね、『かかってこいや』っていうの。真似していいですよ」と独特な語り口で話しはじめた中嶋は、締めに「明日も行く人もいるかもしれんけど、健康に気をつけて、ゆっくり寝てください。『おやすみ』」と残して最新シングル曲「おやすみ」を歌う。ステージから届けられる胸を打つメロディが、観客の心に染みこんでいった。

セットリスト
01. おもてなし
02. 夢見がちな少女、舞い上がる、空へ
03. 3.14
04. 爆裂パニエさん
05. 99.974℃
06. おやすみ
01. おもてなし
02. 夢見がちな少女、舞い上がる、空へ
03. 3.14
04. 爆裂パニエさん
05. 99.974℃
06. おやすみ