BOOM BOOM SATELLITES

夕暮れの富士山を支配したBOOM BOOM SATELLITESの轟音

夕闇が訪れた頃、LAKESIDE STAGEに現れたのは「SWEET LOVE SHOWER」には2年ぶりの出演となるBOOM BOOM SATELLITES。準備が整うと、静かなステージにメンバーが現れる。淡々とした登場に観客は驚きながらも歓迎の声をあげ、そして中野雅之(B)の手によって音の洪水がスピーカーから放たれると、ひときわ大きな歓声が響いた。

圧巻のサウンドスケープに導かれるように鳴らされたのは「BACK ON MY FEET」。夕暮れというドラマチックなシチュエーションを最高に盛り上げる1曲に、興奮を隠せないオーディエンスたち。サポートのyoko(Dr)の叩く重厚なドラムに鋭いエレクトロサウンドが絡み、フィールドに真夜中のクラブさながらの狂騒が漂った。

続いてはノイジーなイントロから幕を開ける爆音ナンバー「DRAIN」。それまでじっとステージを観ていた人たちもビートにあわせて体を揺らす。「MORNING AFTER」では、強烈なドラムをバックに、それぞれの楽器を手にした川島道行(G,Vo)と中野が前へ。音とシンクロした躍動的なライティングとともに、アグレッシブな楽曲を盛り上げた。

ライブ終盤、かすかな夕陽がステージを照らす中で披露されたのは「STAY」。川島の艶のあるボーカルを軸にしたスケール感あふれるナンバーが、闇に包まれ始めた会場にゆっくりと溶けていった。「こんにちはBOOM BOOM SATELLITESです。短い時間ですが楽しんで帰ってください」という川島の紳士的な挨拶に続いては、ライブアンセムとも言うべき「KICK IT OUT」を投下。挑発的なハイトーンボイス、うねりを効かせたベースライン、破壊力あるドラムがひとつの塊となって山中湖に轟く。ここでも川島と中野がステージの両脇に分かれて満員のオーディエンスを煽り、それに呼応するように踊り狂う人々の姿が見られた。演奏を終えると中野は拳を突き上げ、川島も丁寧にお辞儀を繰り返し観客に感謝を伝える。そして3人の放った残響が消えると、観客は力強い拍手でその圧倒的なパフォーマンスを讃えた。


セットリスト
M-1. BACK ON MY FEET
M-2. DRAIN
M-3. MORNING AFTER
M-4. STAY
M-5. KICK IT OUT

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