清竜人、実力派メンバーとともに紡いだ豊かな音楽時間
涼しげな風が吹くMt.FUJI STAGEに登場したのは、「SWEET LOVE SHOWER」初出演の清竜人。ライブではおなじみの山本タカシ(G)、Tokie(B)、ASA-CHANG(Dr)をサポートメンバーに従えた彼は、少し緊張した表情でステージに現れた。
そして拍手を浴びながら定位置に着くと「ワールド」でライブをスタート。観客ひとりひとりに語りかけるようにその声をフィールドに広げていく。観客が吹くシャボン玉がドリーミーな音とリンクした「ヘルプミーヘルプミーヘルプミー」に続いたのは、リズミカルな鍵盤とファンキーなアレンジが高揚感を誘う「ジョン・L・フライの嘘」。先ほどまでの穏やかな雰囲気から一転し、アグレッシブな音で観客を引きつける。
その流れを引き継ぐように演奏されたのは、ポジティブなメッセージが込められた新曲「ぼくらはつながってるんだな」。9月22日にシングルとしてリリースされる予定のこの曲は、シンプルで存在感のあるバンドサウンドが印象的なポップチューンだ。演奏後のひときわ大きな拍手は、新曲がオーディエンスに受け入れられたことを証明していた。
終盤には、心をかき乱す切なげな声が印象的な「痛いよ」、壮大なサウンドスケープと胸を打つ歌詞が心を突き刺す「ウェンディ」の2曲を演奏。約30分の間に躍動感ある楽曲からしっとりとしたバラードまで、さまざまな楽曲を聴かせてくれた清。そのバラエティに富んだパフォーマンスは、彼の豊かな才能を十分に感じさせるものだった。
セットリスト
M-1. ワールド
M-2. ヘルプミーヘルプミーヘルプミー
M-3. ジョン・L・フライの嘘
M-4. ぼくらはつながってるんだな
M-5. 痛いよ
M-6. ウェンディ