Predawn、癒しの歌声を響かせダッシュで退場
朝のWATER FRONT STAGEでプレオープニングアクトを務めたのは、シンガーソングライターのPredawn。6月に初の全国流通盤「手のなかの鳥」をリリースしたばかりの彼女だが、その注目度の高さは抜群。ステージ前の芝生だけでなく、通路にもオーディエンスが集まり、涼しげな弾き語りに耳を傾けた。
アコースティックギターを手にステージに立った彼女が、オーディエンスにプレゼントした1曲目は「Little Green」。柔らかなギターの音色に重なる透明感ある歌声が、美しい湖畔によく映える。「朝何時に起きたんですか? 私は4時半に起きて始発で来たんですよ」と初々しい口調で語った後は、涼やかな「Suddenly」、眠気を誘う「Tunnel Light」を演奏。観客は次々と紡ぎ出される、みずみずしいポップサウンドにじっと聴き入った。
湖でボート遊びを楽しむ観光客たちの姿を気にしながらも、自分のペースでライブを進めていく彼女。「Keep Silence」で躍動的な魅力を発揮した後は、癒し度たっぷりのスローナンバー「Insomniac」を披露。歌い終えるとはにかんだ笑顔を見せ、湖畔の方向へ突然ダッシュ! 予想外の退場方法に驚きの声があがり、それは瞬時に温かな拍手へと変わった。
途中のMCで「プレオープニングアクトということで登場してるんですが、今日はそのステキな言葉を覚えて帰って下さい。Predawnっていう名前は覚えて帰らなくていいんで(笑)」と言っていた彼女。しかし、少女のような可憐な歌声とエバーグリーンなサウンド、そしてそのキュートなキャラクターに誰もがノックアウトさせられたことだろう。
セットリスト
M-1. Little Green
M-2. Suddenly
M-3. Tunnel Light
M-4. Breakwaters
M-5. Keep Silence
M-6. Insomniac