the HIATUS
「SWEET LOVE SHOWER」には3年連続出演、LAKESIDE STAGEの常連となりつつあるthe HIATUS。彼らはいつものように自らサウンドチェックを行い、ライブへの期待を高めていく。出番前にしっかり"場"の空気を作った5人は、その勢いと熱気を保ったまま本番に臨んだ。
ライブの口火を切ったのは、スピード感あふれるロックチューン「Storm Racers」。湖畔に嵐を巻き起こすように、メンバーは気持ちよさそうに爆音を鳴らし、エッジが利きまくったギターが炸裂する「Monkeys」へとなだれ込んだ。なおこの日のthe HIATUSは、勢いのあるロックチューンを鳴らすだけでなく、中盤で開放的な空気に似合う「Thirst」や「Something Ever After」もプレイし、その奥深く幅広いサウンドを観客にアピール。ウエノコウジ(B)、柏倉隆史(Dr)、masasucks(G)、伊澤一葉(Key)が奏でる力強いアンサンブルに、細美武士(Vo, G)がハンドマイクで伸びやかな歌声を重ねると、その声にあわせてシンガロングが起きた。
細美は「なんか昼間のフェス面白いな」と感想を漏らしつつ、「夏の最後、やり残したことあったらここでやってけよ」と観客に呼びかける。そして伊澤のドラマチックなピアノが緊迫した空気を煽る「The Flare」や、爽快なバンドサウンドが炸裂する「Lone Train Running」で熱狂の渦を作り出していった。柏倉の深淵なドラムから幕を開け、細美が感情を爆発させるように熱唱した「Insomnia」では地面が大きく上下に揺れ、一体感が生まれていく。最後に「ありがとうございました!」という細美の言葉から「紺碧の夜に」が高らかに奏でられ、5人が去ったあとは、さわやかな余韻がフィールドに残された。
セットリスト
01. Storm Racers
02. Monkeys
03. Thirst
04. Something Ever After
05. The Flare
06. Lone Train Running
07. Insomnia
08. 紺碧の夜に