THE BACK HORN
実に5年ぶりの「SWEET LOVE SHOWER」登場となるTHE BACK HORNは、気合いの入ったセットリストを用意。青白いライトがステージを照らし、荘厳なSEが鳴り始めると、観客は手を挙げて4人の登場を歓迎した。
笑顔を浮かべた山田将司(Vo)が「SWEET LOVE SHOWER!」と叫び、ドライブ感のあるバンドサウンドに乗せて「声」を歌い出すと、風に乗せて4人の奏でる爆音が全方位に広がり湖畔を揺らした。続けて1曲目の流れを引き継ぐように松田晋二(Dr)が刻んだ太いリズムの上に、岡峰光舟(B)の弾く挑発的なベースが重なり「コバルトブルー」へ。血がたぎるような激しいサウンドは、空を切り裂き、陽の光を再びフィールドに降り注がせた。
松田が「今日は5年間の思いを演奏に乗っけて、熱くいきたいと思います」と宣言して始まったブロックでは、初期曲「冬のミルク」や、深淵なサウンドと真摯な歌詞が印象的な「美しい名前」といったシリアスなナンバーもプレイ。菅波栄純(G)が「冬のミルク」のイントロを弾き始めるとフィールドにどよめきが起き、「美しい名前」では目を閉じて祈るように歌う山田と、ドラムを叩きながら絶唱する松田の姿に観客は釘付けになった。
「『SWEET LOVE SHOWER』夏が終わっちまうぞ! 最高の1日にしようぜ!」。山田がそう叫んだことを機に、「シンメトリー」と「シンフォニア」という爽快なナンバーが続けて空高く響く。そして最後は頭上の雲を散らすように「刃」が奏でられ、躍動的なサウンドにあわせてオーディエンスが踊り狂った。
セットリスト
01. 声
02. コバルトブルー
03. 冬のミルク
04. 美しい名前
05. シンメトリー
06. シンフォニア
07. 刃